映画『Dr.コト―診療所』名古屋舞台挨拶に吉岡秀隆さん、髙橋海人さん、中江功監督がサプライズ登壇🎤

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Ⓒ山田貴敏 Ⓒ2022映画 「Dr.コトー診療所」製作委員会

12月16日(金)公開の映画『Dr.コト―診療所』。

ドラマシリーズから16年の時を経て、キャスト、スタッフが再集結し、新たな物語を紡ぐ。

12月5日(月) 109シネマズ名古屋で行われた試写会に、主演の吉岡秀隆さん、髙橋海人さん、中江功監督がサプライズで登壇🎤

作品にかける思いや、撮影中のエピソードなど、たっぷりと語ってくれた。

映画『Dr.コト―診療所』を解説!

Ⓒ山田貴敏 Ⓒ2022映画 「Dr.コトー診療所」製作委員会

映画『Dr.コト―診療所』とは?

累計発行部数1200万部を超える山田貴敏の同名漫画を元に、2003年に放送された連続ドラマ「Dr.コト―診療所」は大ヒットとなり、続く2006年に放送されたシーズン2は、前作を上回る高視聴率を記録した。

本作は、その医療ヒューマンドラマの原点とも言えるシリーズのキャスト・スタッフが再集結し、16年ぶりに新たな物語を紡ぐ。

Ⓒ山田貴敏 Ⓒ2022映画 「Dr.コトー診療所」製作委員会
Ⓒ山田貴敏 Ⓒ2022映画 「Dr.コトー診療所」製作委員会

東京から僻地の離島に赴任してきた医師”Dr.コト―”こと五島健助を演じるのは、吉岡秀隆。診療所を支える看護師であり”コト―”の妻となった五島彩佳を演じるのは、柴咲コウ。さらには、時任三郎、大塚寧々、大森南朋、朝加真由美、泉谷しげる、筧利夫、小林薫という名優たちに加え、俳優を引退した富岡涼が本作のために復帰している。

新キャストとして、診療所にやってくる新米医師に髙橋海人、島で育ち、彩佳の背中を追う看護師に生田絵梨花が加わった。

監督を務めるのは、ドラマシリーズでも演出を務めた中江功。脚本は、同じくシリーズ全作を執筆してきた吉田紀子。そして、主題歌はおなじみの中島みゆき「銀の龍の背に乗って」。さらにはカメラマンや美術チームをはじめスタッフ陣も本作のために再び集結し、「Dr.コト―診療所」の”今”を描く。

映画『Dr.コト―診療所』ストーリーは?

日本の西の端にぽつんと浮かぶ美しい島・志木那島。本土からフェリーで6時間かかるこの絶海の孤島に、19年前、東京からやってきた五島健助=コトー(吉岡秀隆)。以来、島のたったひとりの医師として、島民すべての命を背負ってきた。長い年月をかけ、島民はコトーに、コトーは島民に信頼をよせ、今や彼は、島にとってかけがえのない存在であり、家族となった。数年前、長年コトーを支えてきた看護師の星野彩佳(柴咲コウ)と結婚し、彩佳は現在妊娠7ヶ月。もうすぐ、コトーは父親になる。

コト―は彩佳、和田(筧利夫)、数年前から勤める島出身の看護師・西野那美(生田絵梨花)、そして新しく島にやってきた新米医師・織田判斗(髙橋海人)とともに診療所を切り盛りしていた。

しかし、2022年現在、多くの地方がそうであるように、志木那島でも過疎高齢化が進んでいた。そんな中、コト―に島を出て後進の医師の指導のため、拠点病院で働かないか、との提案が持ち上がる。それが島の未来のためになるとわかりつつも、コト―は答えを出せずにいた。

16年の月日が流れ、島の風景は変わらないように見えても、少しずつ変化しているのだ。

そんな折、島に台風が近づく。限られた医療体制で診療所はパンク寸前に――。

映画『Dr.コト―診療所』サプライズ登壇を詳細レポート🎤

12月5日(月)109シネマズ名古屋で行われた試写会には中江功監督の登壇は告知されていたが、主演の吉岡秀隆さん、髙橋海人さんの登壇は完全にシークレット!

突然のゲスト登壇の知らせに会場は歓喜のどよめきに包まれた。

Ⓒ山田貴敏 Ⓒ2022映画 「Dr.コトー診療所」製作委員会
吉岡秀隆さん、髙橋海人さん、中江功監督 名古屋のファンに挨拶

吉岡さん「こんにちは。五島健助を演じました吉岡です。まだ観ていないんですもんね?ここにいる海人くん、判斗先生と一緒に志木那島の旅を楽しんでください。今日はよろしくお願いします。」

髙橋さん「織田判斗を演じさせていただきましたKing & Princeの髙橋海人と申します。皆さんこれからなんですもんね?ワクワクが伝わってこっちもドキドキしてきちゃいますよね(吉岡さんの方を見る)。少しの時間ですがネタバレしないように話させていただきます。よろしくお願いいたします。」

中江監督「King & Princeの中江です(笑)。」

吉岡さん、髙橋さん 爆笑

吉岡さん「いつから(笑)?」

中江監督「こちらにいらっしゃるコト―先生と判斗先生、二人がどうやって絡んでいくのか、ぜひ楽しみにご覧ください。」

吉岡さんの名古屋メシ愛?髙橋さんは名古屋出身・平野紫耀さん直伝の手羽先の食べ方を披露?!

―― 吉岡さんは名古屋は久しぶりですか?

吉岡さん「はい。相当久しぶりだと思います。昔、映画のキャンペーンで連れてきてもらった時は、ひつまぶしとか手羽先をいただきました。とても美味しかったです。たぶん(柴咲)コウちゃんは味噌煮込みうどんが好きだと思いますよ。昔そう言ってました。」

―― 名古屋メシを愛していただいているということで?

吉岡さん「別に愛してはいないです(笑)。そこまで上位に食い込んではこないです(笑)。でも美味しかったです。」

―― 髙橋さんは名古屋の思い出は?

髙橋さん「そうですね。ライブをさせていただいているというのが一番の思い出ですね。でも、うちのメンバーの平野紫耀が名古屋出身なので、友達の地元って感じで、近い距離感を勝手に持たせていただいています。名古屋メシは手羽先が好きです。(食べ方を)紫耀が教えてくれて、端っこをプリって折って、歯でスーって食べる(笑)。」

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「Dr.コト―」続編への思い

―― 16年ぶりの「Dr.コト―」の続編。続編のお話しを聴いたとき吉岡さんはどのように感じましたか?

吉岡さん「ずいぶん前から監督とは、やる、やらないの話をしていましたが、そうこうしている間にコロナになって…。そういう中でも監督とはちょこちょこと会って「コト―の話をやるなら何だろう?」と2人でテーマを考えていました。今思うと、こういう時代だからこそ、またコト―先生が帰ってきたんだろうな、という感じではいますね。」

―― 久々にコト―先生を演じるにあたって不安はあったのでしょうか?

吉岡さん「はい。不安しかないです。僕が演じているのはコト―先生ではなくて、五島健助という一人の医師なので、その医師が持つ悲しみみたいなものを、きちんと僕自身が理解しないと周りの人から見た時に「コト―先生」とは呼んでもらえないと思っていたので、そこは、いつも心の中で大事に持っていました。」

―― 髙橋さんは長く続く「Dr.コト―」の続編に新しく加わると決まった時はどのような気持ちでしたか?

髙橋さん「出演が決まった時は、宝くじに当たったような感覚でした(笑)。一番最初に観たのは小学生で、母親と再放送を観たんですけど、ドラマが本当に大好きだったので、あの世界観に自分が入れるのかというワクワクと、でも長く続いている作品なので、ファンの方もいますし、そういった方にどう思われるんだろう?キャストさんにどう思われるんだろう?と考えていくうちに、自分の中でプレッシャーがどんどん強くなっていきました。ただ、現場に入ってからは、そこは気にせずに織田判斗として、志木那島に立ち向かっていこうという覚悟で臨ませていただいていましたね。」

Ⓒ山田貴敏 Ⓒ2022映画 「Dr.コトー診療所」製作委員会

―― 中江監督は、判斗先生を演じる高橋さんをどのように見ていましたか?

中江監督「入る前にちょっと話したんですけど、かなりのプレッシャーと緊張の中で闘っていたと思います。役が先に脚本にあって、最初はどうだろう?と、実は思いました。どちらかというと柔らかくて弟キャラな感じで演じているのを見てきているので、ちょっと判斗先生は違うんじゃないかと、最初は思っていたんですけど(笑)。本人も言っていましたし、そことの闘いもあったと思う。この先は皆さんに観て判断してもらいたいんですけど、かなり頑張って最後まで闘っていました。」

志木那島=与那国島での撮影エピソード

―― 与那国島での撮影で印象に残っていることは?

吉岡さん「そうですね~。何かあったかな~(笑)。最初はコト―先生に戻るためにウォーミングアップということで、往診のシーンから自転車のシーンをずっと撮っていて、そのたびに島民の方が「コト―先生、コト―先生」と声をかけてくれるのがとても嬉しかったですし、そういうことで何となくコト―先生に戻してくれてるんだな、と思いました。だから僕ひとりじゃなくて、島の人も含めて僕をコト―先生にしてくれてたという感じです。」

―― 16年ぶりに自転車を漕いで島の中を走った時、以前とは違った感覚はありましたか?

吉岡さん「電動自転車なので楽でした(笑)。」

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―― 髙橋さんは諸先輩方から色々なことを教えていただいたと思いますが、吉岡さんからは?

吉岡さん「何にもないよね(笑)。」

髙橋さん「本当に教えていただいたことはたくさんあるんですけど、心にしまっておきたくて…。ジャブ程度の話でもいいですか?与那国島で現場に向かっている最中に、民家の前にヤギがいて、ペットととして飼っているのかなと思って「あれはペットですか?」って吉岡さんに聞いたら、「あれはヤギ汁だよ」って…」

吉岡さん「歓迎の意味を込めて、ヤギを絞めてヤギ汁を振舞ってくれるんですよ。「そのためのヤギだよ~」って(笑)。「ヤギかわいいかわいいって言ってるけど、あのヤギは食べられちゃうかもしれないヤギなんだよ」と。」

コト―先生、判斗先生に思わず駆け寄る…撮影苦労話も

―― 中江監督は久々にDr.コト―のキャストの皆さんにお会いした時はどんなお気持ちでしたか?

中江監督「本当に16年ぶりの方もいたんですけど、あまり年月を感じませんでした。ついこの間まで撮っていた感覚でした。懐かしいとも違うし、久しぶりでもない、不思議な感覚でしたね。親戚の人が集まった感じだったので、違和感なく入れました。」

―― かなり待ち時間が長い現場で大変だと伺いましたが?

中江監督「僕は待たせてる方なので(笑)。大変だったと思います。やろうって言いながら、“これをもう一回やるのは大変だな”と僕自身が思って、始めるのに躊躇しました。」

―― 吉岡さんはドラマシリーズの撮影の大変さを思い出すようなことはありましたか?

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吉岡さん「はい。もう、大変です(笑)。スケジュールがあってないようなものなので、“いつになったらここ終わるのかな…”て。千本ノックを受けながら限界突破をしているような状態をモニターで見て、“あー大変だな”と思って駆け寄って、手袋をはめるのを思わず手伝ったりしました。監督は何かを待っているんでしょうね、奇跡が起きるのを。」

―― 髙橋さんは何十テイクも重ねたシーンもあったそうですね?

髙橋さん「そうですね、ありましたね。島民のビッグ4と…。」

―― 泉谷しげるさんと共演していかがでしたか?

髙橋さん「一番最初に泉谷さんとのシーンがあった時に、「俺たちにビビんじゃねーぞ!」って言われて、それにちょっとビビりましたけど(笑)。」

吉岡さん「判斗先生は本当に忙しいので、湾岸スタジオの前室に二人で居て、あと生田(絵梨花)さんも居たのかな?「横になれるときにちょっとでも寝ていた方がいいよ」「大丈夫です、大丈夫です」って言うんだけど「コト―先生命令だから15分でも横になってなさい」って言って、ちょっとウトウトしだしたときに、泉谷さんがいらっしゃるんですよ。重さんのまんまで(笑)。泉谷さんは泉谷さんでサービス精神旺盛な方ので、盛り上げようとしてくださって。」

医師役を演じた吉岡さんと髙橋さんの思いとは?

―― 吉岡さんは医師役を再び演じるのはいかがでしたか?

吉岡さん「コト―先生に限っていうと、医師を育てるというか、コト―先生によって何かが変わって一歩踏み出す、三上先生や鳴海先生、今回は判斗先生なので、もうDr.コト―診療所はありませんが、Dr.判斗物語として、僕はお客さんとして観たいなと思っています。継承してください。」

―― 髙橋さんは初めて医師役を演じる上でご苦労はありましたか?

髙橋さん「初めてだったということもありますが、判斗自身が医者の家庭に育ったという生い立ちだったので、判斗の人生を考えて、志木那島に暮らしている皆さんと同じようにならないように、ちゃんとバックボーンを考えた上で臨もうと思って、内側から作っていきました。あと医療シーンを見て、手際とかどういったオペがあるのか勉強しましたね。」

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吉岡さん「教えてもらいました、判斗先生に。「吉岡さん、こうですよ」って。僕もすっかり忘れちゃったんで(笑)「どうやるんだっけ?」って。オペのシーンはコト―先生同様助けられました。」

最後に名古屋のファンにメッセージ

中江監督「テレビシリーズをまったく見ていない方も、心配する必要はございません。映画単体で楽しめるようになっているので、今のコト―先生、今の島の人たちをご覧なっていただいて、ちょっとだけホッとしていただけたら良いなと思っています。」

髙橋さん「歴代シリーズを観てきた人からすると、僕が映画の感想を言うのはおこがましいかもしれないですが、僕の年代として、命のことを考えるのはもっとずっと先なんだろうなと思っていたんですけど、命あること、生きること、思い合うことの尊さをすごく感じさせていただきました。何より魅力は、あの同じキャストが今もずっと生きているということなので織田判斗と一緒に志木那島に行っていただけたらなと思っています。そしてその中で織田判斗の成長も少し見ていただけたらなと思います。」

吉岡さん「僕からは特にないかもしれない(笑)。僕らがこの時代、コロナ禍の中で精一杯の作品です。もうこれ以上のことはできません。主役は16年という年月です。16年前、自分はこうしていたなとか、この人と一緒に見たなとか、観てくださる方の歴史と僕らの歴史をこのスクリーンで共有できたら、この作品にとっては良いことなのかなと思っております。今日は本当にありがとうございました。」

作品概要

Ⓒ山田貴敏 Ⓒ2022映画 「Dr.コトー診療所」製作委員会
作品概要

■タイトル:『Dr.コトー診療所』

■公開日:12月16日(金)全国東宝系にて公開

■出演:吉岡秀隆 柴咲コウ 時任三郎 大塚寧々 髙橋海人(King & Prince) 生田絵梨花 蒼井優 神木隆之介 伊藤歩 堺雅人 大森南朋 朝加真由美 富岡涼 泉谷しげる 筧利夫 小林薫

■監督:中江 功

■脚本:吉田紀子

■原作:山田貴敏「Dr.コトー診療所」(小学館)

■公式HP:https://coto-movie.jp/

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過去記事

髙橋海人さん出演の映画『ブラック校則』の記事はこちら↓

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