vol.45『BLEACH』福士蒼汰さん、早乙女太一さん舞台挨拶

【過去記事】シネマクエスト「神取恭子のシネマコラム」

死神代行

自分が読んでいた漫画が実写化される、ドキドキとワクワク。

『BLEACH』が実写化され、福士蒼汰さんが主人公・黒崎一護を演じると知った時は、爽やかすぎてちょっとイメージと違うかな?と思いましたが、

オレンジの髪もド派手なアクションシーンも、オラオラだけど家族や仲間想いなところも、一護でした!

死神の力を一護に与える朽木ルキアを杉咲花さんが演じるのも同様で、ちょっと顔も声も可愛すぎる?と思っていたのですが、

こちらも、一護を特訓するシーンも、無表情だけど本当は情が深いツンデレなところも、とてもルキアでした!

原作は「ONE PEACE」や「NARUTO-ナルト-」に並ぶ、「週刊少年ジャンプ」の金字塔的漫画で、コミック全74巻、TVアニメ、劇場版アニメ、ゲーム、ミュージカルにもなっているだけに、それぞれの中にそれぞれのイメージがあって当然。

もちろん、何にも知らないという方にも楽しめるポイントはたくさんあります。

・霊が見えるだけで普通の高校生の一護が、突然“死神代行”になってしまうという設定。

・死神のコスチュームが和装で格好良い。

・悪霊・虚(ホロウ)との戦いに使う斬魄刀(ざんぱくとう)はその人の霊力によって形が違う。よって戦い方がそれぞれ違う。これも格好良い。

私のような漫画女子にはかなり刺さりますが、皆さまいかがでしょうか?

今回は一護を演じた福士蒼汰さんと、一護と激闘を繰り広げる死神・阿散井恋次を演じた早乙女太一さんの名古屋舞台挨拶をレポートします。

ふぅちゃん、たいちゃん

大声援で迎えられた舞台挨拶冒頭で、

福士さん:すごく皆さんと近くて、今日は楽しい会になりそうだ!

――ほとんどノースタントで演じたアクションシーンについて

福士さん:今回は刀がすごく大きいので、そのアクションが難しかったなぁと思いますね。立てると僕の身長と同じくらいで、重くて、その刀で太一君と殺陣をやるのが難しかったですね。

早乙女さん:僕はワイヤーアクションが初めてだったのでものすごく苦労しました。難しかったです。

福士さん:以前にも和装でのアクションは経験があるんですけど、いつも着流しが多かったんですよね。今回は袴だったので、しかも死神の力を得て、ワイヤーアクションでジャンプしたり、転がったり、走ったりするので、撮影中転んだりすることも多かったですね。

早乙女さん:恋次って原作だと身長が高いんです。ちょっとでも近づくように足袋の中にインソールのようなものを入れていたんですよ。たまに“おりゃー!”ってやっている時にカクッとなったりしていましたね(笑)。福士くんがデカいから、なるべく高くしようと。

――黒崎一護を演じるポイントは?

福士さん:僕と一護は結構違うなっていう部分が多いですね。友達も多いほうではないですし、一護みたいに人気者ではなかったなって思いますし。恋次が“オラオラ”だとしたら、一護は“オラ”(笑)。その“オラ”もないので、僕は。“男”みたいなものを出すのに苦労しましたね。原作もそうなんですけど、ずっと眉間にシワを寄せていました。(眉間にシワを寄せて)でも辛くて、これが。辛いのよ、これ。

早乙女さん:爽やか星人だから。なかなかそんな顔しないもんね。

――撮影現場の雰囲気は?

福士さん:ぜんぜん喋らない人かなって思っていたんですけど、太一くんから率先して話しかけてくれたりとか、二人で“顔交換”をしたりとか。

早乙女さん:面白かったですよ。恋次の格好にふぅちゃんの顔が入るから。

お客さん:ふぅちゃん?!

早乙女さん:福士くんね(笑)。

福士さん:僕は恥ずかしいからあまり呼ばないんですけど。僕、たいちゃんって呼びます(笑)

お客さん:たいちゃん(笑)

福士さん:恥ずかしいんだよね(笑)。

――朽木ルキア役の杉咲花さんとの共演シーンはいかがでしたか?

福士さん:強くなるために二人で特訓するシーンがあるんですけど、学校の部活の練習をしているような感じでした。というのは、学生の役なので、青春の1ページを見ているような感覚で、青春映画でもあるのかなって思わせるような作品ですね。

早乙女さん:花ちゃんと3人で待っていることが多かったんです。で、花ちゃんはずっと笑ってるんですよ。初めて挨拶をしたときも、「殺陣の練習はもう入ってるんですか?」聞いたら、「んふ♪」(モノマネ)って言われて、「え?」「んふ♪」「いや、殺陣の練習はもうしたのか聞いてるんですよ。」「やりました♪」みたいな感じで、あまりちゃんと会話ができなくて(笑)。で、ある時、メイクさんや俺とふぅちゃんとご飯を食べていたんですよ。皆が静かだったからか、普段自分から話しかけない花ちゃんが気を使って、一人ひとりに「最近楽しいことありましたか♪?」って聞いていて、「福士さんはありますか♪?」って。でもあまり盛り上がらなくて、俺にだけ質問してくれなくて(笑)。みんなもそれに気付いてクスクス笑っていて、俺は聞かれてないけど、「俺は最近ね…」って言ったら、「もう大丈夫です♪」って言われました(笑)。

福士さんと早乙女さんが「たいちゃん」「ふぅちゃん」と呼びあった瞬間、会場のお客さん全員の胸が“キュン”と鳴るのが聞こえたような気がします(笑)。

虚(ホロウ)と戦うアクションシーンもド派手で面白いですが、一護と恋次のバチバチのアクションもお見逃しなく!(恋次の斬魄刀(ざんぱくとう)も格好良いです!)

いいトコ突いてる

その他のキャストも、私的には“お!いいところ突いているな!”と思います。

一護の父親・黒崎一心を江口洋介さん、子供のころに亡くなった母親を長澤まさみさん。

この物語には一護の家族の存在は欠かせないので、特に江口さんはピッタリでした!

ルキアの義兄・朽木白哉をギタリストのMIYAVIさん。まさに冷徹・非情な朽木隊長。

クラスメイトの茶度泰虎を小柳友さん、井上織姫を真野恵里菜さん。この二人もかなり納得。

ちょっとイケメンすぎるけど、死神を恨む滅却師(クインシー)・石田雨竜を吉沢亮さん。屈折した役を演じるのがやっぱり上手いですね。

夏休みにピッタリの作品。

アクションがメインですが、幽霊も出てきます。幽霊が苦手な人にもこの作品ならギリギリいけるかな?

『BLEACH』
公開日:2018年7月20日より
劇場:全国にて
配給:ワーナー・ブラザース映画
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/bleach-movie/
(C)久保帯人/集英社 (C)2018映画「BLEACH」製作委員会

▼作品ページ
http://cinema.co.jp/title/detail?id=80860

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