次作はタージ・マハルで「腹が、減った…」?! 劇映画『孤独のグルメ』松重豊さん名古屋舞台挨拶🎤

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©2025「劇映画孤独のグルメ」製作委員会

大ヒット上映中の劇映画『孤独のグルメ』。監督・脚本・主演をつとめた松重豊さんが、1月25日(土)、お礼行脚として名古屋ミッドランドスクエアシネマで舞台挨拶を行った。司会はたてず、自らステージを動き回りながら観客の質問に答え、自ら客席に赴き役名”井之頭五郎”の名刺を配る。まさにお礼行脚な舞台挨拶となった。

まるでファンミ?!『孤独のグルメ』ファンに松重豊が大サービス!

本編上映中には随所で笑いがおき、上映後には自然と拍手がおくられるなか登壇したのは、劇映画『孤独のグルメ』で監督・脚本・主演をつとめた松重豊さん。役どころの井之頭五郎のスーツ姿とは違い、メガネにラフな黒ジャケットとボルドーのシャツ、ゆったりめのクロップド丈のパンツというオシャレかわいい姿で登場し、開口一番「お腹空いたでしょ?」と客席に投げかけた。

©2025「劇映画孤独のグルメ」製作委員会

各会場で鑑賞後何を食べたくなったかお客さんい聴いているといい、「オニオングラタンスープならこのビルの4階にある洋食店が美味しいらしい」、また「ラーメンなら駅の向こうに一風堂がある」とご当地ネタを絡めながら、また、劇中に登場するラーメン店の店主・オダギリジョーさんが着ている服は一風堂ニューヨーク支店の制服だという小ネタも織り交ぜながら自ら場を温めた。

さっそく、ティーチインを開始。
「質問者には”井之頭五郎”の名刺を差し上げます。裏には私のサインもあります!」という「孤独のグルメ」ファンにはたまらないプレゼントが!さらには客席に自ら渡しに行き、握手までしてもらえるという、五郎さんのいちファンの私としては羨ましい限り。
質問した方の正面に立つため、ステージを右へ、左へ。時にステージから降りて答える松重さん。舞台挨拶というよりファンミーティングのようなアットホームな時間でした。

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松重豊、体幹に自信あり?!

まず最初は、「劇中に登場するSAP(スタンドアップパドルボード)はどれくらい練習したのか?」という質問。「あれはめちゃくちゃですよね(笑)」と劇中の五郎のあり得ない行動にツッコミをいれつつ、「五島列島の奈留島に行くまでやったことが無かったが、体幹がいいみたいで、スーツで乗っても一度も落ちることがなかった」と長身ながら意外な?バランス感覚の良さをアピールした。

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『孤独のグルメ』は世界共通

今回の劇映画『孤独のグルメ』では、ドラマでおなじみの「腹が、減った…」という【孤独カット】をエッフェル塔の前で撮影したりと、映画ならではスケール感に冒頭から期待が高まる。観客から「『孤独のグルメ』で(他に)海外ロケに行くならどこがいいですか?」と聞かれると、「『孤独のグルメ』はびっくりするくらい韓国、中国、台湾で人気があるので今回それに乗っかってみた(笑)。世界中どこに行っても通用する話だと思うので、逆にどこがいいと思います?」と逆質問する場面も。

パリのエレベーター事情

また、パリのシーンについて「エレベーターが狭くて入るのに苦労していましたが、フランスではよくあることですか?」との質問には「よく聞いてくれました!」と顔をほころばせた。「パリはどこを切り取っても絵になる景色ですが、建物の中はどんどんリノベーションしている。ところが階段はそのままなので、エレベータースペースがないんです。劇中のエレベーターも階段の踊り場を利用している。パリではよくある造りです」と丁寧に説明し、「ロケで使わせてもらったのはフランス料理店”PAGES”の手島シェフのご自宅なんです」と裏話も飛び出し、「僕らが泊まっていたホテルはオペラ座の近くだったんですけど、何故か”ホテル ロンドン”っていうんです(笑)。そこはもっとエレベーターが狭い」と見事なオチをつけ会場を笑いに包んだ。

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松重豊、スタッフへの愛を語る

次に、映画化のきっかけを聞かれた松重さんは、「いまテレビ業界は厳しくて、いい人材はNetflixなどに行ってしまう。若い人たちが面白く作品づくりをできる、夢を持てるような場所にしたいという思いがあって、大風呂敷を広げて映画化しようと目論んだ」と語り、自身で監督を務めた経緯は「有名監督にお願いして、僕らテレビチームが飲み込まれてしまうのはもったいないと思った。僕が映画チームとテレビチームのパイプ役になれれば思って。苦労は今も続いております(笑)」と番組や番組スタッフへの愛を感じる言葉をおくった。

五郎さんがまさかの小食に?!

ドラマでは主人公・五郎さんの食べっぷりも見どころのひとつ。「(映画では)いつもより小食に見えましたが?」との感想に、「映画は1時間50分なので、始まって20分くらいで満腹になっちゃうといけない。お客さんの空腹感をどういう風に持続させるのか考えた。最近僕が食べ過ぎて放送の尺に収まらない問題があるので、映画は自制してします。まだまだ食べられますよ(笑)」と胃袋は健在のよう。

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最初のシナリオから大幅変更しパリへ

映画は飛行機の機内から始まる。「五郎さんが機内食を食べ損ねるシーンが印象に残っています。今後機内食や新幹線で食べるものなどは視野に入れていますか?」というファンならではの質問。「最初のシナリオは韓国と日本で物語が展開して、ユ・ジェミョンさんは当初、逃げた女房を取り戻しに行くという役で、漂流した井之頭五郎と出会って施設に潜り込むという話だった」と制作過程を語り、「でも大掛かりなロケができないということで、”だったらパリだろう!エッフェル塔の前で【孤独カット】を撮らないと画にならないよ”と僕がわがままを言ったんです。そしてJALのタイアップがとれた(笑)。JALの機内で面白おかしく撮りたくて、長時間のフライトで2食機内食を逃したらどんな気持ちかなと思って(笑)」と松重さんならではのユニークな発想があったことを明かした。

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3人の”女優”を絶賛

劇中の店選び、メニュー選びもすべて松重さんがしているそう。映画では俳優さんではなく、実際の店主の皆さんが演じていることについて聞かれ、「身近で行きやすいお店だとご迷惑が掛かるので、劇中に登場するパリのお店、韓国・釜山のお店、五島列島・奈留島のお店、どこも行きにくいです。聖地巡礼も難しい(笑)。ロケハンも出演交渉も僕がやっていて、事前に心の交流ができているので、リアルで素敵な画が撮れるだろうとは思っていたけど、3人とも見事な女優ぶりでしたね!」と絶賛した。また東京・銀座にある”たらちゃん”という韓国料理店を借りて、オダギリジョーさんが店主をつとめるラーメン店の撮影をしたことに触れ、「本当に綺麗で素敵なお店なんだけど、めちゃめちゃに汚していいですか?とお願いした(笑)。銀座に来ることがあったらぜひ”たらちゃん”へ!」と協力してくれたお店への感謝も忘れない。

名古屋初出し!次作はタージ・マハル?!

最後にお子さんからの「もし続編を作れたら何を食べます?」との質問には、「興行収入10億円を達成したら次のことを考えられる、達成できなかったらシリーズから身を引くと決めております」と前置きし、「インドのタージ・マハルの前で【孤独カット】をやりたい。”腹が…減った、ポン、ポン、ポン”の後にインド音楽が流れて、スパイスを巡る旅も結構面白いんじゃないかな~」と次回作の構想を伝えると客席からは笑いと拍手が。「これは今日初めて言いました!」と初出しの話に名古屋の観客からさらに大きな拍手がおくられた。

劇映画『孤独のグルメ』を解説!

劇映画『孤独のグルメ』とは?

原作・久住昌之、作画・谷口ジローによる同名漫画を実写化したテレビドラマ「孤独のグルメ」。グルメドキュメンタリードラマの代名詞的存在で長年にわたり人気誇るシリーズがついに映画化。主演の松重豊が自ら監督・脚本を務める。劇場版では、主人公・井之頭五郎が究極のスープを求めて世界を巡り様々な出会いを経験する。

©2025「劇映画孤独のグルメ」製作委員会

劇映画『孤独のグルメ』ストーリーは?

井之頭五郎(松重豊)は、かつての恋人・小雪の娘、千秋(杏)からとある依頼の連絡があり飛行機の機内で腹を減らしながらフランス・パリへ向かう。パリに到着し、空腹をいつものように満たし、千秋と共に依頼者の祖父・一郎(塩見三省)の元へ向かう。そこで一郎から、「子供の頃に飲んだ”いっちゃん汁”をもう一度飲みたい。食材を探して欲しい。」と頼まれる。一郎の故郷である長崎の五島列島に向かう五郎。そこから究極のスープを求めて、五郎は世界へ漕ぎだす!しかし…スープの食材を探すはずが、行く先々で様々な困難に遭遇することに。果たして五郎は究極のスープにたどり着くことができるのか…?!

作品概要

©2025「劇映画孤独のグルメ」製作委員会
作品概要

タイトル:劇映画『孤独のグルメ』(公開中)
監督:松重豊
脚本:田口佳宏、松重豊
出演:松重豊、内田有紀、磯村勇斗、村田雄浩、ユ・ジェミョン(特別出演)、塩見三省 / 杏、オダギリジョー
原作:「孤独のグルメ」作・久住昌之、画・谷ロジロー(月間SPA!)
主題歌:ザ・クロマニヨンズ「空腹と俺」
配給:東宝
公式HP:https://gekieiga-kodokunogurume.jp/
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