眩しい才能に映画の未来を見る
『ワンダーウォール』『なつぞら』『いだてん〜東京オリムピック噺〜』など話題作に出演し、俳優としてのキャリアも着実に積んでいる須藤蓮さん。
初監督作品『逆光』は、インディーズ作品ながら、撮影地の尾道を皮切りに全国に公開の波が広がっている。
今年26歳。40代半ばの私から見たら、息子ほどの歳の若い監督の才能は眩しくてたまらない。
『ワンダーウォール』『ジョゼと虎と魚たち』『カーネーション』などの作品で知られる脚本家の渡辺あやさんとともに企画・制作した本作。
1970年代の真夏の尾道が舞台で、照りつける太陽、青い海にキラキラと反射する光、昼下がりの窓辺、喫茶店のオレンジ色に灯りに漂うタバコの煙・・・。
様々な光の表現と、大学の先輩・吉岡に好意を抱く主人公・晃の穏やかでない胸の内が、『逆光』というタイトルに繋がって、なるほどと唸った。
今回は、監督・主演の須藤蓮さんにたっぷりとお話伺った。俳優として関わった現場で吸収したこと、人との繋がり、新しい映画宣伝のアプローチ、須藤さんのお話にとても刺激をもらいました。