“壁ドン”だけじゃない!
3月21日(祝・木)に公開になった『L♡DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』。
公開記念舞台挨拶が23日(土)に、大阪、そして東海地方で行われました。
イオンシネマ鈴鹿と名古屋駅のミッドランドスクエアシネマの舞台挨拶の司会をさせてもらったので、あまり記事になっていない鈴鹿の様子を中心にレポートしますね。
“壁ドン”の一大ブームを巻き起こした前作『L♡DK』。今作はその続編。(川村泰祐監督が続投)
キャストを一新して原作でも特に人気だという「玲苑編」が描かれる。
主人公・葵と同居する彼氏、学校イチのイケメン・柊聖。その従兄弟でこれまたイケメン、アメリカ育ちの玲苑。3人で同居生活を送ることになり…。
何回生まれ変わったら、こんな最高のシチュエーションに巡り合えるのかしら?という全女子憧れのストーリー。
今作のポイントは、玲苑の登場により、これまで余裕あり気だった柊聖が心乱されるところ。
従兄弟でお互いを認め合っているからこそ、単に嫉妬という言葉では片付けられない感情が生まれます。
“壁ドン”されて“胸キュン”できる年頃を過ぎた私のような大人たちも、苦悩する美青年たちの姿には母性を鷲掴みにされるでしょう。
『L♡DK』のチームワークは?
大阪から車移動で鈴鹿に来てくれたのは、主人公・葵を演じる上白石萌音さん、柊聖役の杉野遥亮さん、玲苑役の横浜流星さん。
ネクストブレイクから抜け出し、まさに旬のキャストが揃って登壇ということで、チケットは即完売。
3人が客席通路を通って登場すると、会場から大興奮の黄色い歓声が。
上白石さんをセンターに、杉野さん、横浜さんが両脇に立つと、劇中さながらの三角関係の構図。上映後すぐにキャストの皆さんに会えたお客様が熱狂するのも当然です!
横浜さんは『L♡DK』では赤っぽい髪なのですが、話題のドラマ、某はじこいの某ゆりゆりのピンクの髪色。ドラマ撮影が終わっても忙し過ぎて染め直す時間もないとか。
実は鈴鹿では、舞台挨拶中にマイクが一本使えなくなってしまうトラブルがあったのですが、キャストのお三方がマイクをシェアしながら進めてくださって助かりました!(途中で横浜さんのマイクからも音が鳴り出しましたが、それも笑いに変えてくれました)
「4分に1回、胸キュンシーンがある」という本作。自画自賛のお気に入り“胸キュンシーン”を聞くと、
横浜さんは、「ハイブリッド壁ドン」と答えたのですが、杉野さんから「それは皆予想してたから!」と突っ込まれ、少し悩みつつ「皆はどこ?」と客席に質問。上白石さんから「ずるいな~」と言われつつ、客席からは「試着室」や「バスケのシーンで脱ぐところ!」との声が。
「バスケのシーン」は“なぜ、そこで脱ぐの?”と突っ込みたくなる、胸キュン映画あるあるなサービスショット!自慢の肉体を披露してくれました。(極真空手の世界大会で優勝したこともあるそう)
杉野さんもある意味、無駄に脱いでいるシーンがあり、名古屋の舞台挨拶では、トレーニング器具を現場に持ち込んで二人で鍛えていたというエピソードも教えてくれました。
その杉野さんの自画自賛は、「ただいまキス」。完成した作品を見て「あんな風にしてたんだ!」と自分でも新発見だったそう。このシーンは柊聖が“らしくない行動”をとっちゃう良きシーンです!
そして上白石さんは、照れながら「おかわりのシーン」と教えてくれました。可愛すぎます!横浜さんからは「プリンを食べながら玲苑のいいところを100個言うシーン」も良い!と後押しがありました。
大盛況のうちに鈴鹿での舞台挨拶を終え、車で一路名古屋へ
名古屋の舞台挨拶でも話題にしたので、ネット記事にもなっていますが、途中三重県のとあるサービスエリアに寄りました。
上白石さんはソフトクリーム、杉野さんは肉巻きおにぎり、横浜さんは牛串焼き。
限られた時間でもキャンペーンを楽しんでくれているのは、見ていて微笑ましかったです。
結局、このお陰かは明言しませんが、名古屋のミッドランドスクエアシネマへの到着はギリギリに!控え室にも入らず、直接ステージ裏へ。打ち合わせもエレベーターの中で(笑)。
でも、こんなバタバタな状況でも、スタッフ、キャストの皆さん、誰もピリピリした様子はなく、いかに『L♡DK』チームの雰囲気が良いかを感じました。川村監督を筆頭に現場でどんな風に撮影が行われたか思い浮かびますね。チームワークの良さは作品に反映されています!
各現場でセルフィーで動画撮影が行われたり、サインボールのプレゼントがあったり、あいうえお作文(名古屋は「みそかつ」)を披露したり。盛りだくさんの舞台挨拶でした!
される側が大事!
“壁ドン”“胸キュン”が話題になり、「する側」の男性に注目が集まりがちですが、この作品の肝はやはり「される側」の主人公の葵です。
上白石さんは恋愛映画初挑戦。イメージは『ちはやふる』の奏ちゃんなどお友達キャラの女の子だったので、この配役は正直意外でした。
でも作品を観て、男性キャスト2人が取り合う役として、本当に素敵な葵を演じてくれた!と思いました。家庭的なところも押し付けがましくなく、女性から観ても嫌味なく、そして絶妙に可愛い。このバランス!
前述の横浜さんがあげてくれた「プリンを食べながら…」のシーンを、あんなにまっすぐに可愛く演じられる女優さんは他に思い浮かびません。
上白石さんは、「葵の役を自分に当てはめて観てほしい」とよくおっしゃっていますが、それが出来るのは、もとの葵が魅力的だからです。
舞台挨拶をしていても、センターに居ながら、遠慮してどんどん後ろに下がってしまう上白石さん。
鈴鹿のマイクトラブルの時もお隣の二人にマイクを譲ってしまう上白石さん。
あなたが主役です!と何度言いたくなったか。
『羊と鋼の森』で妹の萌歌さんと二人でキャンペーンに来てくれたときから思っていたのですが、とても自然体で周りをあたたかく包んでくれる女優さん。
これからも色々な役に挑戦してくださいね!