vol.6『嘘八百』武正晴監督ティーチイン

嘘八百 【過去記事】シネマクエスト「神取恭子のシネマコラム」

嘘八百

「サプライズ登壇」

1月5日(金)に公開になり、大ヒット上映中の『嘘八百』。

先週土曜日、名古屋・伏見ミリオン座で行われた武正晴監督ティーチインの取材に行ってきました!

(武監督は愛知県知多市出身でご家族もいらっしゃっていましたよ。)

お客さんに内緒で飛び入り参加されたのは、

佐々木蔵之介さんの奧さん役を演じた友近さん。

お客さんに紛れて着席し、質問者のフリをして挙手!

友近さんだとわかるとお客さんから歓声が上がりました♪

武監督はもともと友近さんのファンで、キャスティングも第一候補に挙げていたそう。

友近さんは蔵之介さんと10年くらい前に「いつか共演できたらいいですね」と話していたそうで、夢が叶ったと仰っていました。(しかも奧さん役で、周りからはものすごく羨ましがられたと。)

“とにかく楽しかった”という撮影エピソードなどをレポートします!

「最強ダブル主演」

千利休を生んだ茶の湯の聖地、大阪・堺市を舞台にしたオリジナルストーリー。

大物狙いで空振りばかりの古物商・小池則夫(中井貴一)は、腕はいいのに落ちぶれてしまった陶芸家・野田佐輔(佐々木蔵之介)と出会う。

二人には大御所鑑定士に一杯食わされた過去があり、仕返しのため「幻の千利休の茶器」を仕立てあげて、一攫千金を狙うが…それは思わぬ大騒動に!

中井貴一さんと佐々木蔵之介さんの本格的なタッグは今回が初めて。

コメディもお得意なお二人が騙し合いをするとこうなるのか!

そして、“あ、あ、あ、バレちゃうよ?!”

と終始ハラハラさせられる展開は見応え十分でした!

(1時間45分の中に凝縮されている!)

「名人芸!」

監督、友近さんへ、映画を見終わったばかりのお客さんから質問が飛びました。

監督のコメディセンスのルーツを聞かれると、

小さい頃から(今作にも出演している)芦屋小雁さんなどの芸をテレビや映画で見てきたおかげ、研究ですね、と監督。

さらに友近さんは、私も面白いものを探しに行くっていうのを以前はしてたんですけど、今は向こうから寄ってくる(笑)と。

キャスティングも友近さんをはじめ、ほぼ第一候補の方が揃ったそうで、坂田利夫師匠演じる表具屋のよっちゃんはほぼ当て書きだそう。

オリジナル脚本についての質問もありましたが、ネタバレになるかもなので割愛します!

嘘八百

 

その流れから、友近さんの好きなシーンについてのお話に。

野田家ですき焼きを食べるシーン。

特にセットの“珠のれん”が生活スタイルやどんな風に生きてきたかが見えていい、と。

さらに、すき焼きを食べてそのまま寝てしまった則夫と佐輔が目を覚まし、すき焼きの残りを食べるシーンもお気に入りだそう。

「あ~何かあるな!眩そうな顔もリアルだった!」と。

つづいて、アドリブはどれくらいあったか?と聞かれると、

坂田師匠は神の啓示ですから(笑)舞台のような感じ、アドリブというより芸です。と監督。

友近さんは、小雁さんが「受賞おめでとうございます。」を「御愁傷様です。」といい間違えてしまったり(笑)そういうことで現場の結束が固くなったというか仲良くなった。皆さんがムードメーカーでした。と。

まさに名人たちの集まり!

現場の楽しさが伝わるティーチインでした!

「リピーター続出?!」

お二人の撮影裏話を聞いたら、あれもこれももう一度確認してみたくなりました!

細かくみんないろんなことをしてるので、小雁さんだけとか、坂田師匠だけを見ていても楽しい!と監督は仰っていました。

ティーチインの会場にもリピーターの方が何人もいて、何度でも足を運びたくなる、この映画の開運招福?パワーを感じました。

ドタバタして、ほっこりして、してやられる!

初笑いにはぴったりの「お宝コメディ」です!

 

 

『嘘八百』
公開日:2018年1月5日(金)
劇場:全国にて
配給:ギャガ
公式HP:https://gaga.ne.jp/uso800/
(C) 2018「嘘八百」製作委員会

▼作品ページ
http://cinema.co.jp/title/detail?id=81170

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