vol.158 映画『本気のしるし 劇場版』 深田晃司監督インタビュー

映画『本気のしるし 劇場版』 深田晃司監督インタビュー 【過去記事】シネマクエスト「神取恭子のシネマコラム」

映画『本気のしるし 劇場版』 深田晃司監督インタビュー

神取恭子のシネマコラム 映画『本気のしるし 劇場版』深田晃司インタビュー

 

究極の“イライラ”の先を、劇場で!

2019年にメ~テレ(名古屋テレビ)で放送されたドラマ『本気のしるし』。

放送時には、登場人物たちの予想を裏切る行動に、「先が読めなさすぎ!」「イライラする!」と大きな反響を呼んだ。

淵に立つ』『よこがお』など、これまでオリジナル脚本の映画づくりにこだわってきた深田晃司監督が、コミックの映像化、そして連続ドラマに初挑戦した作品だ。

深田監督は20歳のころに星里もちるの原作コミック『本気のしるし』を読み、「映像化したら面白い」と、ずっと周りに話していたという。

今回のインタビューで「他の人が先に映像化してしまったら悔しい。だったら連続ドラマでもいいから自分がやりたかった」と原作への並々ならぬ思いを語ってくれた。

10月9日から東京、名古屋などで封切られ、順次全国公開している『本気のしるし 劇場版』は、新たにディレクターズカット版として再編集したもの。

間にインターミッション(休憩)を挟む4時間の作品だが、10月18日に名古屋のセンチュリーシネマで行われた舞台挨拶では「あっという間だった!」という感想が多く聞かれた。

映画『本気のしるし 劇場版』 深田晃司監督インタビュー

 

虚無感を抱えながら職場の女性ふたりと曖昧な関係を続けている主人公・辻を演じるのは、『レディ・プレイヤー1』でハリウッドデビューを果たし、『蜜蜂と遠雷』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した森崎ウィン。

その場しのぎの嘘を繰り返し、無自覚に周りを翻弄するヒロイン・浮世を、『べっぴんさん』『去年の冬、きみと別れ』の土村芳が演じる。

その他、宇野祥平、石橋けい、福永朱梨、忍成修吾、北村有起哉など個性派俳優が脇を固め、予測不能なふたりの転落劇を盛り上げている。

また、本作はカンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション2020選出されたことでも話題に。(コミック原作で地方局の深夜ドラマがもとになる作品が選出されるのは異例のこと)

今回は、深田晃司監督に自身の原点にもなっているという原作への思いや、映像化へのこだわりを聴いた。

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