阿部寛さん主演『異動辞令は音楽隊!』が8月26日(金)に公開になる。
”現場一筋30年の鬼刑事が警察音楽隊に人事異動に…。”
ドラム経験一切なしだった阿部さんのドラマー姿も必見の異色の音楽エンターテイメント!
映画制作のきっかけとなった愛知県警察音楽隊の街角コンサートに阿部さんが登壇した。
『ミッドナイトスワン』の内田英治監督最新作は、異色の音楽エンターテイメント!
『ミッドナイトスワン』でアカデミー賞を受賞した内田英治監督が原案・脚本・監督をつとめる『異動辞令は音楽隊!』。
警察音楽隊のフラッシュモブ映像をYouTubeで偶然みつけ、感銘をうけた内田監督。そこから警察音楽隊について調べ始め、中年刑事の人生を通して、組織の中で自分の立場が失われていくことによる葛藤をテーマした作品が作られることに。監督自身、挫折しそうになったとき音楽に救われた過去があり、その思いを映画にしたいと考えたそう。
物語の冒頭は”アポ電強盗”のシーン、シリアスな刑事映画の様相からスタートするが、そこから主人公の鬼刑事が警察音楽隊に異動させられ、音楽エンターテイメントへと変化していく。
刑事ものと音楽、シリアスとコミカルのバランスが絶妙。
アポ電強盗のみならず、親の認知症、娘との関係。コンプライアンス、時代錯誤になってしまった中年層の悲哀、シングルマザーの働き方…。現代社会の様々な問題が散りばめられ、観る人の心に突き刺さる。
しかし、決して暗いストーリーではなく、むしろエンタメとして笑える物語になっているのは、内田監督の手腕と阿部さんの演技力。
必死にもがく姿が滑稽見えてしまう主人公・成瀬は、阿部さんだからこそ演じられる役。
刑事一筋30年のコンプラ無視の鬼刑事が、どんな風に変化していくのか?
その成瀬の姿を見つめる後輩刑事・坂本を磯村勇人さんが演じていて、坂本刑事の変化も物語のポイント。
(磯村さんは「仮面ライダー ゴースト」でのアラン様を演じている時に舞台挨拶でご一緒して、とてもユーモアがあって爽やかな方でした。いま様々な役でご活躍されているのが嬉しいです!)
頑張った先に明るい光が見えるような、勇気をもらえる作品だ。
演奏は吹替え一切なし!阿部さんはじめ、清野菜名さん、高杉真宙さんなど、出演者が実際に演奏しています。演奏シーンのカメラワークもこだわっていて、臨場感ある映像・音楽が楽しめますよ!
☆映画『ミッドナイトスワン』はこちらで観られます👇
主演・阿部寛さんがオアシス21の街角コンサートに登場!
7月19日(火)、名古屋・栄のオアシス21で行われた愛知県警察音楽隊の街角コンサートに主演の阿部寛さんが登壇。
この『異動辞令は音楽隊!』は、愛知県警察音楽隊のフラッシュモブ映像がきっかけとなり企画がスタート。撮影も愛知県豊橋市を中心に行われたということで、映画企画の原点でもある街角コンサートへの登壇となった。
愛知県警察音楽隊の司会の方に呼び込まれ、まずは挨拶。
阿部さん「こんにちは。僕は『異動辞令は音楽隊!』という映画で皆さんと同じマーチングバンドでドラムを担当しました。今日は本物の演奏を間近で観させてもらえるということで期待しています。」
阿部さん演じる鬼刑事・成瀬司は、突然の人事異動で警察官内の音楽隊に行くことに。
阿部さん「僕は楽器経験が全くなかったので、何でこの役が自分に来たんだろうと思いました。『ミッドナイトスワン』を撮られた内田監督自身も音楽経験がなく、一緒に作っていこうということだったので、ぜひ!とお返事しました。」
『異動辞令は音楽隊!』は刑事ものであり、音楽映画だ。音楽未経験の阿部さんは…
阿部さん「『2ヵ月ちょっと練習しました。最初はドラムのスティックの叩き方が全然わからなくて、それだけで1ヵ月くらいかかったくらい音痴で。実際僕が演じた成瀬も、刑事畑の人間で音楽経験がなくて、彼もなぜ自分がと戸惑うんですね。それを自分も同時に体験しながらこの役を演じました。』
阿部さんから愛知県警察音楽隊の皆さんへ質問も。
阿部さん「成瀬は堅物刑事で、このコンプライアンスの時代に合わず音楽隊に配属されることになるんですけど、こちらにも同じように配属されて戸惑っている方がいると聞きましたが、いかがですか?」
という問いかけに対し、「4月から配属になりました。私も10年くらい刑事をやっていたのではじめは”何で?”という思いでしたが、今はいっぱい練習してここで良い広報をできるよう頑張っています!」という前向きなコメント。
年間150~200回くらいの本番、空いている時間は練習に費やしているという実際の音楽隊の活動に阿部さんも驚きの表情を浮かべた。
劇中の音楽隊がマーチングの練習をするシーンの撮影については、
阿部さん「最初は揃わなくて”何でこんなに小股で歩いているんだろう”と恥ずかしかったです。俳優になって初めて、体育会系のような1ヵ月間の練習があって、チームワークができて、楽しかったですね。」
”やりがいはお客様の拍手”と話す愛知県警察音楽隊の方に対し、
阿部さん「実際に地元に方に触れ合って、笑顔を得ることができる。警察の役割としてそういうこともあるんだ、ということが描かれている作品です。」
また、劇中で描かれる”アポ電強盗”の撲滅にも触れ、
阿部さん「この映画の冒頭に”アポ電強盗”のシーンが出てくるのですが、この作品をご覧になった方が、”これまで詐欺にあうことにピンとこなかったが、この映画を観て本当によくわかった”と力説してくださいました。冒頭にリアルな映像ができきますが、そういう映像もありながら、音楽隊のシーンもあり、泣けて笑えてという作品になっています。この映画を観て少しでも詐欺が無くなると嬉しいです。」
主題歌、official髭男dismの「Chral A」の演奏も行われ、劇中の成瀬と同じように、阿部さんがスティックでカウントをとった。
主題歌がヒゲダンに依頼された理由は、メンバーの楢﨑さんがかつて島根県警察音楽隊でサックスを担当してからだそう!さらに、楢﨑さんはラストの演奏シーンにカメオ出演しています。
愛知県警察音楽隊の演奏を聴いた阿部さんから、最後にメッセージ。
阿部さん「素晴らしかったです。今観させていただいて、皆さんの役割がはっきりわかりました。カラーガードの皆さんばかり見てしまいましたが(笑)。そこには色々なメッセージがあって、非常にわかりやすく皆さんに伝えて下っていたので、日本の世の中がもっと安全になるよう、皆さん詐欺にあわないように気を付けましょう!映画にもそういったシーンが描かれますが、明るい作品なのでこの映画でも勉強してみてください。今日はありがとうございました!」
【作品概要】
■原案・脚本・監督: 内田英治 (『ミッドナイトスワン』)
■出演: 阿部寛 清野菜名 磯村勇斗 高杉真宙 板橋駿谷 モトーラ世理奈 見上 愛 岡部たかし 渋川清彦 酒向 芳 六平直政 光石 研 /倍賞美津子
■2022年/カラー/シネスコ/5.1ch/119分
■公式HP https://gaga.ne.jp/ongakutai/
©2022 『異動辞令は音楽隊!』製作委員会
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