9月8日~11日の期間で行われた「あいち国際女性映画祭2022」。
国内招待作品に選出された島春迦監督の『でくの空』の上映後舞台挨拶に林家ペーさんが登壇。
林家たい平さん演じる主人公・周平の父親役を演じたペーさんが撮影当時を振り返った。
ピンクの”余談Tシャツ”で登壇!林家ぺーさんが父親役を好演。
映画『でくの空』で林家ペーさんが演じたのは林家たい平さん演じる周平の父親役。映画の冒頭では二人が親子だとは気づかなかったのだが、その後「え?ペーさん、たい平さんのお父さんなの?」とわかった。ペーさんもたい平さんも笑いを封印した穏やかな演技。とある事故をきっかけに実家に戻った息子を言葉少なにそっと気遣う父親。チャーハンをつくったり、「おつゆ温めようか?」とキッチンに立つ姿が印象的だった。
あいち国際女性映画祭の国内招待作品に選出された映画『でくの空』のメガホンを取ったのは島春迦監督。映画に造詣の深いペーさんは”小津安二郎のような、人間や親子の触れ合い、絆を感じさせる作品”と評した。
今回は映画祭での上映後に行われた舞台挨拶の様子と、インタビューを動画でお楽しみください。
映画のお話し以上に”余談”が多かったトーク。ペーさんのピンクの”余談Tシャツ”が目に入るたびにクスっと笑ってしまいます。
映画『でくの空』を解説
映画『でくの空』とはどんな作品?
「笑点」メンバーで人気落語家の林家たい平が、笑顔を封印し、故郷・秩父や寄居の自然をバックに、部下を亡くした男が再生していく姿を真摯に熱演。
ロケ地のひとつである秩父市の観光大使でもある林家たい平が、主人公が家族や街の人たちに支えられ、部下の死を乗り越えていく過程を、真摯に表現。死んだ従業員の母・冴月役には、冴月と同じく陶芸家でもある結城美栄子。部下の死によって店をたたんだ主人公を、自身が営む代行屋「よろず代行 木偶の坊」で雇う弟想いの姉役で埼玉県寄居町ふるさと大使でもある熊谷真実、息子に寄り添う父親役で映画への造詣が深い林家ペーが集結。
監督・脚本・編集をつとめるのは、自然豊かな里山に拠点を置き、SKIPシティ国際映画祭でも作品が取り上げられる島春迦監督。
『でくの空』あらすじ
電気工事店を営んでいた周介(林家たい平)は、長年コンビを組んでいた従業員の工事中の事故死によって店をたたみ、父・啓吉(林家ぺー)の元に身を寄せる。事故の真相を秘めたまま、死んだ従業員の母・冴月(結城美栄子)の世話を焼くが、冴月は凛として打ち解けようとしない。周介は失業し、姉の活美(熊谷真実)が営むよろず代行屋に拾われたことから、便利な世の中の隙間に現れるさまざまな困りごとを知る。従業員の死に胸を痛めながらも、助けを必要とする人々と触れ合い、次第に周介は立ち直りの萌しを見せはじめる…。
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